としょけっと2020閉会のご挨拶

としょけっと2020は終了いたしました。
ご参加ありがとうございました。


思わぬ一年になりましたね。
様々なことが試行錯誤の中、としょけっともオンラインという形で開催することができました。
昨年までと引き続きご参加くださった方、新しくご参加くださった方、そして画面を見て作品と出会ってくださった方、あたたかく支えてくださったみなさまに心から感謝いたします。
2020年の今、図書館をテーマにした多彩な作品がみなさまへお届けできたならなによりです。
万感を込めて、ありがとうございました。
(みさき絵美)


物理的な距離のないぶん、参加(閲覧)しやすかった今年のとしょけっとですが、開催中に奇しくもスマホとPCが順番に壊れ、改めて紙媒体という物理的存在の強さを感じた次第です(もちろん紙も火や水には弱いのですが)。
参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
(小鼠)


非同期で参加できる点、世界の(ネットワークの限りで)どこからでも参加できる点のように、ポジティブに捉えられる部分もあった今年の図書館総合展と、としょけっと。
でも「絵本や紙芝居はかさ張るからタブレットでみせればいいじゃない」「電書になれば紙の本はいらない」とは言い切れないように、やはり制約されたことの悲しみは付き纏ったと思います。
サークルスペースでの立ち話中に偶然うしろに知り合いがいたとか、遠くに気になるものが見えるといった空間あってこその楽しみがない、入稿の締切がこないと原稿が進まない、本を見たら3冊買わないと死ぬ病気が治せない、列に並ばないと生きている心地がしないなどの生きづらさも、お感じになられたことと思います。
図書館でおこったように、空間を奪われ、可触的な情報アクセスやたくさんの偶然を奪われたとしょけっとが「図書館とともに」一日も早く、これらを取り戻せる日が来ますように。
(糸野泰輔)